建築家本野精吾展ーモダンデザインの先駆者ー｜ 2010年・京都工芸繊維大学美術工芸資料館｜建築・デザイン・図録

本野精吾、モダニズム先駆者の足跡

京都工芸繊維大学の前身である京都高等工芸学校で教授を務め、装飾のないモダニズム建築をいち早く設計した建築家・本野精吾(1882-1944)。

本書はその足跡を辿る展覧会『建築家・本野精吾展ーモダンデザインの先駆者ー』の公式カタログ。

生涯で設計した建築は10棟程度と極めて少なく、当時の日本の建築では装飾性を重んじる古典様式が主流だったにも関わらず、コンクリートブロック積みの構造を採用したコンクリートむき出しの箱形の外観、居間と食堂をひと続きにした間取りという合理的なモダンデザインで、近代建築史の中で異彩を放つ。

また、建築にとどまらず、家具、舞台美術、客船もデザインし、日本インターナショナル建築会の活動では『デザイン』、『インターナショナル建築』などの機関誌を刊行。

本書ではその多彩な活動を多数の図版とテキストで辿る。

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