合田佐和子　オブジェ人形：手芸文庫7 ｜グラフ社｜美術・作品集

合田佐和子のミステリアスな人形たち

本書は、画家合田佐和子が創る、オブジェ人形の作品集。

グラフ社発行の手芸文庫シリーズの、(一応)手芸本。

ただし内容は、針金や空き瓶、粘土や玉子ウキ(?)などのガラクタ廃品を用い、エキセントリックな小宇宙が繰り広げられ、手芸と言いながら、とてつもない現代アート的世界に度肝を抜かれる。

また、作品の一つ一つについては、材料・作り方が掲載されており、まさかこの独創的なオブジェ人形をリサイプに習って作った読者が居たかどうかは、知る由もない…

作家自身のテキストに加え、瀧口修造、白石かずこの寄稿文も収録。

＜合田佐和子＞

1940年高知県生まれ。

土佐高校を経て武蔵野美術学校グラフィックデザイン科卒業。

在学中に「日宣美展」に2度入選。

公共ポスターの分野でスイスのグラフィック雑誌に紹介され注目を浴びる。

美術学校卒業後、瀧口修造に見出され、デビュー。

その後、唐組、寺山修司の天井桟敷などの舞台美術に参加。

絵画・版画・立体作品など、幻想的な作品を制作し、2016年に他界した後もなお、日本のアート界に於いて広く愛されるアーティスト。

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