書籍情報
- 書籍名
- 渡辺禎雄型染版画『ノアの方舟』
- 著者
- 作者:渡辺禎雄
- 発行年
- 1989年制作, ed.50/100
- 出版社
- ***
- 状態
- 額装済み・直筆署名・ed入り / 額:木製・アクリル板 / 額に傷みあり / マットに少シミ、少汚れ / 作品のコンディションは経年の割に良好といえますが多少のヤケ・シミ・汚れはご了承ください
- サイズ
- 額サイズ:約 タテ760×ヨコ790mm / 画面サイズ:約 タテ560×590mm
- 備考
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渡辺禎雄の型染版画作品『ノアの方舟』
渡辺禎雄(1913-1996)は、芹沢銈介に師事し、世界的に活躍した型染版画家。
敬虔なクリスチャンであることから、聖書の物語を題材として作品を描く。
それらは、西洋の宗教画の表現ではなく、仏教や神道の伝統の根強い日本の民衆文化を通し、聖書の物語を表現している。
素朴な民藝の味わいを持つ作品には、揉み紙とよばれる和紙を使用し、天然の顔料で彩色。
希少な材料を用い、綿密な作業を積み重ね創り出す型染版画は、柳宗悦、芹沢銈介ら民藝運動の指導者から学んだ民藝思想の「用の美」と、自身の信仰とが重なりあった、『信と美』の世界である。
民藝運動の繋がりの中で知り合った棟方志功は、渡辺禎雄についてこう語っている。
『この稀有、独自なる仕業において渡辺禎雄氏の把握する学識とその哲理から生み出す広大無辺の宗教的なる作品の巨大さは、ここに言葉する以上に、その作品自体がものがたっている』
『ノアの方舟』(旧約聖書: 創世記 第8章より)
神はノアに仰せになった。
「さあ、あなたもあなたの妻も、息子も、皆一緒に方舟から出なさい。
すべて肉なるもののうちからあなたのもとに来たすべての動物、鳥も家畜も地を這うものも一緒に連れ出し、地に群がり、地上で子を産み、増えるようにしなさい。」
そこで、ノアは息子や妻や嫁と共に外へ出た。
獣、這うもの、鳥、地に群がるもの、それぞれすべて方舟から出た。
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『ノアの方舟』は、1966年以降、渡辺禎雄自身が好んで何度も描いた題材である。
額:木製 / ダークブラウン
【渡辺禎雄略歴】
1913年 東京生まれ
1930年 市谷台町教会にて洗礼を受ける
1941年 芹沢銈介に師事、型染版画に取り組む
1943年 妻・春江と結婚
1947年 型染版画『ルツ物語』第1回日本民藝館賞受賞
1948年 型染版画『ルツ物語』国画賞受賞
1958年 ニューヨーク・聖ヤコブ教会主催「現代日本版画展」に『青銅の蛇』出品、一等賞受賞
1969〜70年 アメリカ・リンフィールド大学の招聘を受け、美術学部で版画実技教授、ポートランド美術館にて個展、シアトル、サンフランシスコなどで展示会開催
1971年 ベルギー・ブリュッセルの「現代日本版画展」に『フランチェスコと小鳥』出品。インターメディア・世界クリスマスカード・コンクールに出品、一等賞受賞
1976年 アメリカ・ルーテル教会の招聘を受け、ギュスターヴ・アドルフ大学、ヴィッテンバーグ大学にて版画実技講習、展示をおこなう
1981年 リンフィールド大学より名誉学位授与
1986年 『渡辺禎雄聖書版画集』出版
1987年 ニューヨーク・ストーニーポイントセンターにて展示会と講演、ヴァルパライソ大学より名誉学位授与
1993年 キリスト教文化功労賞を受賞
1996年 逝去
作品収蔵美術館には、大英博物館、ニューヨーク近代美術館、ボストン美術館、東京国立近代美術館、ヴァチカン美術館など
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