象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

古い、アメリカの、蝋管式蓄音機を買う。

蓄音機

(AMERICAN GRAPHOPHONE COMPANY TYPE.A.T 1900年頃のものと思われます。ラッパは、ありません。どこかに、合うものがないでしょうか?)


先日亡くなった先輩古書店の荷物が沢山金曜クラブに出品されましたので、生前の、金曜クラブに対する多大なご協力にささやかな恩返しをするつもりで、ある程度値段の張りそうなものを記念に一点落札しようという欲と感謝の入り交じった古物屋気分で目をつけたのがこの蝋管式蓄音機でした。(本は、まあ、他でも手に入りますから)ラッパがないのが残念ですが、それは、どこかから、適当に合いそうなものを持って来て付けたらいいのではないかと勝手に想像しております。さて、競りがはじまって、まあ、そんなに安くは買えないなとは思っていませんでしたが、思わぬ伏兵?というか予想通りの敵兵の出現で値段の乱れ打ち、てなもんでもありませんでしたが、考えていた倍の値まで競り上がって無事落札。いつも落札するまで競り続けた先輩古書店に倣うことができてほっとしております。儲かるかどうかは、あの世の先輩のみぞ知る。象ちゃんハマりよったなあとニヤニヤしているか、象々そら儲けすぎやと地団駄を踏んでいるか、めちゃくちゃ寒い冬の空の向こうを覗いてみるのですが……。
古本屋の日記 2012年1月26日