象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

全國民に訴ふ〜ライオン宰相濱口雄幸

紙もの

(昭和8年 第一次大戦後の経済の難局に際して全国で1300万枚配布されたライオン宰相濱口雄幸の署名のあるビラ。

我国は今や経済上實に容易ならざる難局に立って居るのであります〜と濱口自らが直接国民に語りかけたもの)

 

雄幸(おさち)という、ありそでなさそな名前は、出生届を出しに行った父親が途中一杯ひっかけてしまったので酔っぱらって逆さになってしまったのだと某ネットの辞典みたいなものに書かれてありました。幸雄なら、ありきたりの名前ですがね。おゆきは、男では、なかなかいないのではないかと……。わたしはただの古本屋ですから、バブル以後の日本の経済状況をこれに重ね合わせたり、財政緊縮(結局失敗してしまうわけですが)に際して直接国民に語りかける政治家としての姿勢がどうとかは何も申しません。ただ、このような昭和史の一面を生々しく伝える資料が大阪の古書象々にあるのだということを、声を小さくして、全国民に訴えかけるものであります。

 

おさちで、よかった。

うい。

古本屋の日記 2012年1月23日