共田さんを送る。暗いことの嫌いな人だったので、皆でいつもどうりに飲む。話せば想い出は尽きない。いまここにいないことが、今でも不思議に思われる。ほんとうは、いるのが共田さんで、いないのがわたしではないか?ふと、そんな感じに襲われる。ほんとうにいるということはどういうことであるのかは誰も知らない。いるといないの境界は、案外、曖昧なものなのです。ただ目の前に見ることが出来ないだけで、オムニは、やはりわたしたちのそばにいるのです。
いま目に見える世界にいるわたしが、ひどく不細工なでんぼのような存在に思える。嘘くさく、生臭い。
そうして最後までいるのはやはり。
でんぼのフルカワと、でんぼの象々がふらふらと夜をさまようわけです。相変わらず。
共田さん、ありがとう。