象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

まっちゃまち(松屋町)の、榎本法令館の戦前の特大絵本を買う。うれし!

絵本・買取
(昭和6年 画作兼出版 榎本松之助 38×26、5cmの特大絵本です!)

 

古本屋は、子供が多いと思う。本当に、こんなに大きくて、素敵な絵本を手に入れると、この本が自分のものだと云うただそれだけで、つぎ込んだお金のことなんか忘れて、心がウキウキして、はしゃいだ気持ちになるのだから、小ちゃな頃と、なにも、変わらない。例えばこれがもし兄のものだったら、たとえ読めるにしても、いや、読めるからこそ、この本が自分のものでないことをわたしはどれほど悲しむだろう……。

それにしても、この少年は、なんて晴れ晴れとした表情で極地の空を仰いでいるのだろう。この少年の夢、というよりも、この夢見る少年の存在そのものが、ちっぽけな古本屋の夢であるのだ。夢見る少年を夢見るわたしの夢よ、醒めるな。

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(見開き76cmの大捕鯨図。つぶらな瞳とかっこいい角が、チャームポイント!手に汗にぎる場面です。)

古本屋の日記 2011年11月26日