(5、5×5cm。 器用な指先からうまれる小さな世界)
象々から巣立って行った初山滋の小さな版画が、さらに小さなドールハウスのための額縁?となって戻って来ました。もちろん、版画は、コピーですが……。古本屋は(というか、象々は)、いろんなものを、いろんなお客様に売って生計を立てているわけですが、ときおり、商売を離れた素敵なキャッチボールに発展して、思わぬ収穫を得ることがあります。本だけの狭い世界にとどまらず、今まで知らなかった別世界の楽しみを、いろんなお客様から教えてもらうのも、なんでも屋であるわたしの役得だと思う今日この頃です。これほど、いろんな趣味をもったお客様と接することのできる商いは他にはないでしょうから。そうしてまた、その出会いが、未来の商売のタネになる、こともあるかと、思ったりして、少しため息をつきながら一昨日買った釣り竿を眺めているのですが……。
贈り物。
古本屋の日記 2011年11月25日