象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

古書象々開店案内とクラインの壺

古書象々

夜中に、星田の家の押し入れを整理。2001年、古書象々オープン時に作ったと思われる、開店案内の、原稿。これを元にチラシを作成しようと思っていたようですが、貼ったり、配ったりした覚えがないので、考えただけで、お蔵入りになったようです。「象々こけたら世界が滅ぶ! 南船場一のボロ長屋に細々とオープン」とあります。センスのカケラもない、独りよがりのチラシです。まったく、デザインされていないところと、言葉の勢いだけには感心させられます。今も、センスのないことには変わりありませんが、世界が滅ぶとは、思っていません。現に、船場の店をやめても、空は、青いままです。高価買取品目は写真関係/現代美術/工芸/建築/ファッション/デザインとなっております。

クライン文庫


その年の夏に出たと思われる、「季刊 くらいんのつぼ 特集 酔狂なサブカルチャー」で象々、古書目録デビュー。ラインナップはポンピドゥー・センターでのブルトン回顧展の図録をトップに、ラリー・クラーク、ヤン・ソウデック、ピエール・モリニエ、ジョック・スタージス、ジル・ベルケ、ジョエル・ピーター・ウィトキン・イリナ・イオネスコ、など。当時は、このセンは、大阪ではあまりなかったように思いますが、今みると、なんだか田舎の大学生がおもいっきり無理をしているような、そんな痛々しさを感じさせます。同号で兎月屋さん、いっぷく堂さんも、目録デビューしたものと思われます。なぜ、「古書ぞうぞう」なのかは、わかりませんが、たぶん、読み方がわからないことへの配慮だったような気がします。いまは、そんな配慮はしません。

なんとなく、

胸が痛くなって、

また寝つけない夜になりました。

古本屋の日記 2011年11月6日