書籍情報
- 書籍名
- 諏訪兼紀 木版画「蝶と女」
- 著者
- 諏訪兼紀
- 発行年
- 制作年:1927年
- 出版社
- 版画の家
- 状態
- 台紙に貼付、経年によるヤケ・シミ・傷みあり
- サイズ
- シートサイズ:約139×101mm, 台紙サイズ:約258×192mm
- 備考
- 版画の家発刊「新らしい藝術 版画」からの一枚
- 価格
- 売り切れました
※価格は全て税込みです。
※別途送料
※古本商品の「ご注文方法・お支払い・配送について」はこちらをご覧ください。
早世の版画家 諏訪兼紀の作品
諏訪兼紀(1897-1932)は、鹿児島県出身の版画家。
早くに父と死別し、母とともに中学を卒業するまで神戸で過ごす。
1914年 上京し、本郷洋画研究所にて美術を学んだのち、版画制作に取り組む。
幾度か帰郷、上京を重ねながら、文芸誌の発行などを手伝いながら、版画の挿絵、詩などを発表。
1925年 資生堂意匠部にてデザインを担当。
1928年 恩地孝四郎ら7名と「卓上社」を結成し、翌年には「創作版画倶楽部」の創立に参加。
1932年 東京にて急性盲腸炎のため、35歳の若さで逝去。
諏訪兼紀「蝶と女」
本作品は、版画の家(神戸)発刊の「新らしい藝術:版画」の中の一枚。
「蝶と女」(木版):諏訪兼紀 1927年
『この絵はどういう意味だと問われては困ります。
蝶と女を配列してみただけのことです。
謎でもなければ、寓意でもありません。
こんなものを描いてみたかったのです。
扨て私は櫻の板に直に版下を描きました。
最初、薄墨で描いて、わるいところを濃い墨で訂正します。
彫りは、輪郭だけアイスキで、線は大體三角ノミで彫りました。
あとは殆どコマスキを用いました。
墨は印刷インキをルーラーでつけました。
つぶしが多いので、小さい割に摺るのに骨です。
で、半分ずつ紙をめくって、三度位宛インキをつけて摺りました。
紙は色のくすんだ鳥の子を使いました。』
(諏訪兼紀による作品解説文)
*おすすめの画集はこちら*
諏訪兼紀の版画に関する買取は、古書 象々へご相談ください。
詳しくは古本の出張買取についてをご覧ください。お電話 フリーダイヤル0120-313-002、メールでのご相談は古本買取のお問い合わせにて承ります。大阪、京都、奈良〜近畿一円、古本、版画、建築書、骨董など全国出張査定/買取いたします。
※古本商品の「ご注文方法・お支払い・配送について」はこちらをご覧ください。