象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

よいこと。

市場の後、本当は皆と一緒に飲みに行こうかとも思いましたが、自らに対する教育的措置により、さっさと帰る。のですけれど、僕の自転車は勝手に南の方へと向かってゆく。お気に入りの、五席しかないメシ屋の前にチャリを止めて、暖簾をくぐる。ビールと、お造りと、小松菜のおひたし。黙ってしばらくテレビを見ながらビールを飲んでいると、兄ちゃん、近くの人か、と、おかあさんにはじめて声をかけられる。うん。近くでもないけど、松屋町あたりや、というと、いつも自転車で来てくれてるもんなあ。

……。

おかあさん、この店古いんか?と僕も、はじめておかあさんに尋ねる。古い。先代、先先代からや。

古本屋の日記 2011年9月12日