幸せは皆一(ひと)色だけど
不幸せはそれぞれ違った色をしている……。
(夢千代の言葉)
今日の古書会館の午後4時頃は、だんだんと近づいてくる雨雲のように真近なふしあわせがいよいよもって迫って来ているのに、それぞれが傘もささずただ雨に打たれ自分の目の前にあるあまり意味のない作業に没頭している半ば亡霊と化した人々の悲しみに満ちていた。いや、そんなものではない。かな。僕の力ではうまく云えないもっと重い、もっと浅い波に満ちていた、と思うのは、やはり僕の病なのか?皆の呼吸が浅い。はふ。はふ。
エイトフルカワコウセイフジエと、もつ鍋。