象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

瞽女の門付け唄。

さて、仕事始め。

今年最初に紹介するのは、斎藤真一の「絵日記 瞽女を訪ねて」昭和53年 日本放送出版協会ーです。

最近、民俗学的なこと、特に昔の日本の漂泊民、乞食、様々な遊芸人などに惹かれて色々読んでいるのですが、そんな自分の興味とシンクロするかのように年末お客まさから持ち込まれた一冊です。こういうことはままよくあることで、不思議と興味を持てば、その類書が勝手に向こうからやってくることがあります。古本屋はあまり儲からない仕事ですが、それでもやめずに続けることができるのはそんな小さな喜びがあるから、かもしれません。

本自体よくあるもののように思われますが、これは斎藤真一の識語署名入りの一冊。

瞽女の門付け唄が自筆で書かれております。

瞽女

千夜通うても

逢われぬ時は

御門戸びらに

文を書く

御門戸びらに

文かく時は

硯水やら涙やら

瞽女

 

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古本屋の日記 2017年1月4日