古典会で入札していた二点が落ちていないか組合へ。
一つは戦前の大阪の映画館のペラペラのニュース、の束。ちょっとアテがあって面白いかなと思って入札するも負けておりました。
もう一つ。版芸術の、そんなに珍しくないところ数冊。こちらは下札にて落札。ばったり出会った厚生くんの見解では`買いかぶり`ではないかとのこと。確かに、薄っぺらで少々草臥れた雑誌を手に取ってみると、そんな気がしないでもありません。
そんで、ぼんやりソファーに座って考え事。
競り負けるか、買いかぶるか、わたしの市場暮らしにはその二つしかないような気がしてきました。そんなら、いったいどうやって儲ければいいんだろうと思いくらくら目眩い、ソファーごと奈落へ落ちて行くような感覚。
気がつけば寂しい秋の道。破れた古本を持った骸骨がこちらを振り返って手招き。
一緒に行こう。
行こう。
黒い招き猫に会いに行こう。