象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

売る売らない。

今日は大サブカルの店番。久しぶりに、一日きちんと座ってお客様に対面して過ごしたので少々気づかれいたしました、といっても、きっと誰も信じてはくれないだろうと思います。

 

夜。家に帰って何気なくヤフーオークションを眺めていると、戦前の特攻隊の指揮官の遺品として、本人やご遺族の直筆の手紙などを含む資料一括が売りに出されているのを見つける。目にとまった時はなんにも思わず果たしてなんぼぐらいするもんやろかという興味だけだったのですが、じっとその画像を見つめ考えてみると、果たしてこれがヤフオクに出品されてよいものなのかどうか疑問に思いはじめる。そうした資料に触れることが比較的多い我々古本屋は、もしかすると、どっかなんかまともな感覚からはずれてしまっているのではないか?以前、満州のとある部隊の日の丸の寄せ書きを売ってしまったときに感じた罪悪感のようなものを思い出す。古本屋は、何でも売ってよいものなのでしょうか?

古本屋の日記 2015年7月19日