象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

山羊ブックスさんを訪ねる。

昨日。

当てにしていた飲み屋に裏切られ続けチャリは南へ南へと進む。どっかで一杯やってちょうど八時くらいに丸虫花壇に座っている山羊さんの前に出現しようと思っていたのにどこにも入らないまま三十分も前に丸虫に着いてしまう。中途半端な時間。ドラマチックな出会いをあきらめ、缶ビールをコンビニで2本買ってお店に顔を出す。

 

一緒に飲みに行きましょうよと人に声をかけるのはなかなか勇気がいることです。なんか用事があって断られたらバツが悪いし、寂しい自分がよりいっそう寂しく感じられます。そんなわたしの気持ちを知ってか知らずか、うまい具合いに山羊さんから飲みに行こか?と声をかけてもらう。まあ、閉店の30分前に缶ビール片手にこられたらそう云わなしゃあないな。うむ。上出来。うまく、人から飲みの誘いを引き出すのも、大切な処世術というものです。

 

そんで、あとは、近くの、代替わりしたけど内装はそのままのタイ料理屋でアジアモンスーンのような感じの数時間。ウイスキーだと思っていたけどよく見ると色付きのスピリッツ、要するにウイスキー色したリキュール酒である大`メコン`をボトルで豪快に。甘いのでなんぼでも飲めそうですが、その実35度もあるので一本飲み切る前に酔っぱらっておりました。自分から訪ねて行ったのに、もう一軒というお誘いに答えられず申し訳ありません。それと、毎度毎度ごちそうさまです。これも、処世術、とは考えておりません。いつかメコン川のほとりで一杯奢ります。

 

今朝。

メコン川と云えばマルグリット・デュラスの「ラ・マン」ですが、わたしはなんでか「太平洋の防波堤」のことを思ってしまいます。あと、映画「インディア・ソング」の狂女の叫ぶ声。でも、これは、ガンジス川ですか。

古本屋の日記 2015年6月21日