昨日日南会。
いつもどうりビールを飲みつつ出品作業を手伝っていると突然、先代から数えて60年近くも市場に荷物を出品し続けてこられたいわゆる`出本屋`という出品専門の業者の先輩が引退を表明されました。昨今の古本を巡る状況の変化が、昔ながらの古本屋の在り方をゆるさなくなった、ということでしょうか?
チリ交・廃品回収→(それを束ねる)古本屋の親父→市場→小売りの古本屋→お客さん→チリ交・廃品回収
理由はさまざまあると思いますが、この、古本業界を支えていた大きな流れの一つがなくなりつつあります。
古紙を選別し再び流通に耐えうる古本を市場に供給し続けてこられた先輩達の努力があってこそ、日南会のかつての隆盛はあったものと思われますが、その出本屋さんたちもこれでほぼいなくなりました。
「ええ本出すこと出来んようになったら出本屋は市場やめなあかん」
強者どもが夢のあと、寂しいかぎりですが……。
また新たな形の出本屋さんが市場に現れ始めているのも現実です。
……。
※でほんや、の表記は出本屋でいいのでしょうかね?