象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

日曜日

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朝起きるといつも自分の嘘臭さに身を苛まれる。

 

城東区へ出張買取。空振り。

 

梅田の新しいビルのふわふわした絨毯の上を歩きながら新しいさまざまな商品の輝きに見惚れていたらだんだん自分が誰だかわからなくなってくる。もうすこしで、完全に、自分でなくなる時がやって来る、そう、確信する。死ぬわけではない。脱け殻の肉体が同じように、眩しそうに 、商品を見ている。

 

夜。谷町四丁目のアイリッシュバー。ちっちゃいおばちゃんが娘婿の英国人の始めたバーの店番をしている。英国の兄ちゃんは日曜日働かない。アジアのおばちゃんは、もったいないから店をあける。ジンと、おばちゃんのフィッシュ&チップス。英国のものよりも美味しいとのこと。

古本屋の日記 2015年3月15日