象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

「絵入春画艶本目録」と「道八の茶碗」

春画 艶本 買取

 

 

昨日の市場で落札した艶本について調べようと、某大型書店へ。いつもなら、その手のことは象々の歩く百科事典S氏に質問をなげて、帰って来た答えをそのまま受け売り、なーんにも知らんのに、物知り顔、という具合なのだが、最近店を開けていないので、姿を見ない。電話をかけて調べてもらうのも何だか悪いし、S氏の口癖「古本屋は勉強しなあきまへんで」という言葉を思い出し、一念発起。本屋で立ち読みして調べようと出かけました。お目当ての本を三階で発見。さすが某大型書店、とおもいきや、なんと、ビニールにくるまれて読むことが出来ない。辺りを見回すと、向こうの漫画コーナーに案内の女の子、何となく気まずいが、中を見てから買いたいのですが、といって、開けてもらう。この場で確認して下さい、ということなので、狭いカウンターの隅で、漫画が好きそうな女の子の目の前で、江戸時代の裸の絵が一杯入った本を、これでもかというくらい真剣な表情で捲ってゆく。なるほど、内題と、外題が違うのね。ふむふむ。以前売った上巻は、どっちのタイトルでやったかいね?ぶつぶつ、いうてるおっさんを尻目に、昼飯休憩か、漫画の好きそうな女の子は、これまた漫画の好きそうな若い男と交代。「こちらの本、必ず受け取って。勝手に持っていかれたらあかんよ。」てな声、小さな小さな、ん、今なんてった?小さな小さな声でなんてった?勝手になんだ、俺は持ってったりしないよ。タダで勉強してるだけ。それをなんだ、あれ、あれれ、今なんか笑ったな、お前等、どうせ買わないくせにみたいに笑ったな、小さな小さな声でまた何か合図し合ったな?俺を変なオヤジかなんかと勘違いしてやがるな!ようし!ようし!か、買ってやる!買ってやる。よし!7000円がないわけじゃないんだ。俺だって、郵便局へ行けば、いくらだってあるんだから。ようし待ちやがれ。今ポケットには二千円しかないけど、すぐに戻ってくるから売りやがれ。あれ、又笑ったな?すぐってどのくらいだって?すぐはすぐだよ。お前、日本語知らんのか待ちやがれ。まだ買わないと思ってるな?ようし買ってやる。買うって云ったら買ってやる。買ってやる勝手ヤル。何度でも云うぞ買ってやる買ってやる。ぐるぐるとエスカレーターを降りて、ダッシュで、炎暑の街へ飛び出すオヤジひとり。すぐに戻る。郵便局は何処。

 

(写真 絵入春画艶本目録 2007年 平凡社 白倉敬彦:著)

 

古本、古道具、古美術などの買取は、古書 象々にご相談ください。

詳しくは古本の買取についてをご覧ください。お電話・フリーダイヤル0120-313-002古本買取のお問い合わせフォームにてご相談承ります。大阪、京都、奈良、兵庫(神戸)、滋賀、和歌山〜近畿一円、全国出張査定/買取いたします。

こんなモノ査定致します〜
建築書、デザイン書、工芸書、文芸/文学書、古い詩集、古い漫画、古い美術雑誌、美術展図録 画集 古い映画パンフレットや車のカタログ、野球、 サッカー プロレス、ボクシング、自転車、に関する本、資料、古地図、絵はがき、江戸時代以前の本、和本、古文書、浮世絵、春画、艶本、何かわからない紙 くず、理工書、科学書、物理学書、心理学書、哲学、思想、宗教書(仏教 キリスト教 神道など)何かわからないが捨てるには惜しそうな本、古い手紙、祖父、曾祖父が出征した時の戦地の写真、ミリタリー関係  満州、台湾、朝鮮に関する資料、作者不明だが雰囲気の良い絵画作品、木版画、銅版画、シルクスクリーン、リトグラフ、昔から家にあって捨てられない掛 軸、応挙や御舟とかいてあるがどうも怪しい掛軸、美術工芸品全般、古い食器(皿、鉢、猪口など)、茶道具、棗、金銀細工、市松人形、古い着物、ラン プ、おもちゃ、古時計、古錠前、看板、仏像、骨董品ともよべないが愛着のもてる置物、古い民具、古いポスター、軍装品、ずっと家にあって気になっているも のなんでも

古本屋の日記 2011年6月28日