象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

形と素材。

年始に必要なあれこれを心斎橋大丸に買いに行く。ついでに、家の年寄りが欲しがっていた高級ぬくぬく肌着も買おうとするも求めるものと同じものなく、また、玄さんの早口の質問に若い女性の店員の説明しどろもどで埒が開かぬと、船場の、おっさんおばはん肌着専門のお店まで行く。一見普通のお兄さんが対応してくれましたが、玄さんの矢継ぎ早の質問にもテキパキ答え、さすがはこの道のプロ、衰えたりとはいえ繊維の町船場の底力を感じました。何が違うのだろう?と考えてみると、ようするに百貨店の女性店員は形で服を見ていて、船場の兄さんは素材で服を見ている、ということになるでしょうか。どちらがどうと云う訳ではありませんが……あ……長尾くんが来たので今日はこれまで……。

古本屋の日記 2013年12月30日