象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

夫婦善哉。千林。

昨夜から始まったNHKのドラマ「夫婦善哉」を録画で観る。尾野真千子の蝶子はなかなかによいと思いましたがどうでしょうか?森山未来のあほぼんは、まあ、微妙ながら赦せる範囲としましょう。あと、脇を固める役者陣も実力者揃いで、民放のドラマでは味わえない安心感があります。これからが楽しみです。実を云うと原作はあまり好きでないと云うか、読んでいるとあほぼんのどうしょうもない男ぶりと自分自身がダブってくると云うか、なんというか、わたしは決してぼんぼんではありませんが、柳吉を見ているとイライラ鬱陶しい気持ちになるので、織田作のこの代表作を再読しようとは一度も思った事がありません。細部憶えていないところも多いので、この機会にまた読んでみようかと思います。昔に比べればわたしも随分ちゃんとしているような気がしますので、あほぼんのことも他人事と思う事が出来るかもしれません。学校を出てからずっと何にもなれずにふらふらしていましたが、なんとか、世間的には、古本屋の変なおっちゃんということで、納まりがついているよな今日この頃です。結局はそれも仮の姿のような気もしますがね。出かける為の自転車と多少のお金と安い居酒屋があれば、別に誰でなくともいいような気がします。

 

夕方、久しぶりに千林商店街をぶらぶら歩く。山口書店で、古い時計がボンと一つなる音を聞き、「釜ヶ崎のススメ」という本を買う。小腹が空いたので目にとまったくるくる寿司で我が家の蝶子さんと熱燗を飲む。

古本屋の日記 2013年8月25日