(その本の、画序)
先日の市会で落札した歌麿とおぼしき艶本はその手書きの題箋どうり「道行恋濃婦登佐男」であるように思われましたが、白倉敬彦先生の絵入春画艶本目録によればその本は色摺の半紙本であるとのこと。ふむ。さらにお笑い前の某大型書店でそれっぽい本を開いてみるとなるほど絵は同じだけれどやっぱり色摺だなとがっかり。私の眼が、急に、映画「ランブルフィッシュ」のバイクボーイみたいに色彩を認識しなくなったのでなければ、これは、なんか、のちのち、色をぜーんぶ端折ってお手軽に作られた後摺、と云うことになりますかな??いろいろ見てきた中で多少色の数や細かな部分を端折って摺られたとおぼしきものはありましたが、なんもかもすっとばして真っ黒にしてしまうとは、なんぼなんでも手を抜き過ぎとちゃうやろか、と思いつつ、今日は林先生の本が某大型になかったのでまだ詳細はわからんと、どびつこい希望を胸に今日を生きております。ま、端本やし、ええねんけどね。