象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

おっさんは座って

正しくないものが正しくないままにテーブルの隅っこで何かを云っている。

 

外には日の光。風。夜。月明かり。青い時など、そこにいれば言葉では語りきれない美しい空気の広がり、きこきこ、あらゆる時を、チャリンコで走る君はいつまでもなにも信じずに、きこきこ、薄暗い時をこえ光をあびながらさらにきこきこきこき走り去ってゆくんだねえ。そんでこのテーブルには、いつもわしだけが何か云いたげにすわっているんだねえ。

古本屋の日記 2013年6月7日