象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

そしてわしは途方に暮れる。

昨日の暮れ方……。

ほっとひと息やねえと自分に話しかけホ●行為禁止の貼紙のある銭湯の露天風呂で通天閣の時計をぼんやり眺めながら汗をかき、男の人生染み付いたよれた肉体どもと一緒に並んでボディーウォッシュに洗髪、あがって髪をよく乾かし外へ出る串カツの行列に見られながらチャリに乗り込み火照った身体を新世界の風で優しくクールダウン、動物園側からジャンジャン横町へ曲がって通り抜け山王一丁目のやたらとカウンターが長い一杯飲み屋で茹で過ぎのほうれん草と何故かカーステから流れる演歌をあてにビール大瓶ハイボール2杯ほど、ウイ、ほんでさらにチャリを押し進め飛田横目に迷わず真っ直ぐ前進前進阪堺電線カタコト天下茶屋の狭い露地夕暮れの下町ぷらぷらさまよいラーメン一杯200円の素敵な中華屋でサッポロビール大2本にぎょうざずくずくの焼きそばええ感じやなあと思いながらそろそろ帰ろかいなと道折り返しドヤを通り抜けながらも一杯どこぞで引っ掛けてと思い巡らすもそやあのバラック飲み屋丸美はもうないんやなあ橋モッサンあんたあれは置いといてほしかったなああんなボロボロのオカマのママ他にどこにも行きようないで世の中正しいことだけでは楽しないなあと訳知り顔勝手知ったるミナミにもどるもどこで飲んでええんかわからずわしは途方に暮れるばかり。

古本屋の日記 2013年4月28日