象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

欠品。

どうも、自分には、商売人としてのなにかが欠けている、なあと思いながら、一日掃除のおっちゃんに徹して組合の片付けに精を出す。ほんで、夕方家に帰って、昨日お客様より購入した155個のパーツからなる超高額の木組みの知育玩具を組み立ててみると、なんと、めちゃめちゃ小さい、いかにもなくしそうなパーツが一つ、まるであたり前だといわんばかりに欠けていることに気づく。……。思わずお客様に電話しそうになるも、今さらもう遅いと考え直して、さて、ごくごく小さなパーツが一つ欠けたこの超高額の知育玩具が果たして幾らで売れるのか、売れないのか、おもわずゴクリと唾を飲み込んで、そこで、わたしに欠けているもがなんなのか気づきそうになり、頭を振って、知らんぷり知らんぷり。

古本屋の日記 2013年3月25日