わたしの靴。わたしの毛布。わたしの書物。わたしのパッチ。わたしの美しい木版画。わたしのピュアな水。わたしのかたい石。わたしの大黒天。わたしの家の土間。わたしの隙間。わたしの旅。わたしのイチョウの木。わたしの冬。わたしのわたし。寒い、わたしの夢。わたしの降り積もるマリンスノー、などなど、いろいろ考えてみましたが、わたしのストーブ、という言葉ほどわたしをゆったりと寛いだ気持ちにしてくれる言葉はありません。ひとり、音のない深夜に、温かい火に手をかざしながらわたしのズトーブ、と、声に出して云ってみるのです。
で、
だから何?