中途半端なことではダメだと思う。徹底的に、この世のものぜーんぶ否定、の上にさらに否定、ちょっとも赦さず踏んづけていって、又戻ってまったく容赦なくもう一回踏んづけるくらいに、滅茶苦茶に否定しまくって、それでもなおかつ人間の手元に残るものがあればそれが、というよりもただそれだけが、少なくとも、わたしにとって信じるに足るものであるだろう、と、昨日出したストーブにあたりながら一人興奮。揺るぎない否定の精神こそが、この世を美しくするのだーー市場ですごく良いものを見たけれどどうせ買えないだろうから今日はストーブの側で一日過ごそうーー富豪さま富豪さまーーやっぱり気になるからぶらりと市場へ見に行こう。
ぐずぐず考える。
古本屋の日記 2012年11月23日