象々の素敵な日記 古本屋の日記

象々の素敵な日記

また数日飲んでばかり。

ろくでもない人がろくでもない人を叱っているのは少々滑稽でございます。あなたを責めるわたしが辛いあなたの顔を借りてわたしを責める。わたしの足を食うあなたの足を、食う。まだ軟体動物であった頃の夢の中の宇宙は誰もいない世界と云うかなにか知らない巨大なものの一眠りであるような。その夢を見ているわたしである下等軟体は誰なんだ?この沼地、の隅っこを、ずるずると進む。ずるずる。ずるずる。どこにも、辿り着かない。

古本屋の日記 2012年8月8日