蓄音機の夏。
金曜クラブで、手頃なポータブル蓄音機が出品されていたのでサクッと落札。いそいそと家に持ち帰り、あちこちで買って放ったらかしになっているsp盤を、くるくる回して聞いてみる。知らない曲ばかりだけれど、じんわりと、懐かしい気持ちに浸れます。昭和戦前の軍歌や流行歌のなんだか甲高い声に、エアコンの効いた部屋でくるくると耳を傾ける。節電の夏ですが、手回しで、電力のいらない娯楽です。暑くて、やりきれんなあと思っていたら、思わぬ楽しみが出来て、今年の夏は気分良く過ごす事が出来そうです。皆様には聞こえないでしょうが、藤山一郎&菊池章子による「どんと一発」というテンポの良い、元気な曲がかかっています。よしよしこの調子この調子。もうすぐ、どんと儲かるに違いない。うとうとしながら、古本屋の夏の夢。
古本屋の日記 2012年7月27日